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米国CPIとリセッション

  • 執筆者の写真: 海空PF
    海空PF
  • 2022年6月11日
  • 読了時間: 2分

米国3指数は、ダウ-2.73%、S&P-2.91%、ナスダック-3.52%と大きく下落しました。

5月の米国消費者物価指数(CPI)の発表とメジャーSQ通過で、雰囲気が変わりました。


5月の米国消費者物価指数は前年比で+8.6%の上昇でした。

インフレが抑制されていません。

実際のインフレ率は+8.6%どころではなく10%を超えているのではないかという話もあります。

また米国10年債券の金利が3.163%まで上昇しました。


景気後退(リセッション)は、経済成長が2期連続でマイナスになることと定義されています。2022年の1-3月期の経済成長率は-1.4%のマイナスでした。4-6月期もマイナスだとリセッションとなります。


米国はインフレ抑制のために金利を引き上げていますが、日本は金利を上げない政策をとっています。

日本が金利を上げない理由は、変動金利が上昇して住宅ローンを返せなくなる人が出ることを防止したり、借入に頼っている中小企業が破産することを防止するためです。米国の金利が上がって日本の金利が上がらない場合、金利の低い円で資金を調達してドルに変換し、金利の高いドルで運用しようとします。このため、円が売られてドルが買われ、円安ドル高となるわけです。


インフレは進行していますし、景気後退の可能性も高くなっています。

スタグフレーションになりそうな予感がしますね。


今は、株を買ってもダメ、債券を買ってもダメ、円で貯金してもインフレで価値が棄損する、という難しい状況です。

ショートをするのは難しいですが、米国債券ETFや米国配当貴族ETFを購入するなど、なるべくディフェンシブな運用を心掛けます。


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