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R(資本収益率)>G(経済成長率)

  • 執筆者の写真: 海空PF
    海空PF
  • 2021年12月29日
  • 読了時間: 2分

トマ・ピケティ著「21世紀の資本」では、R(資本収益率)>G(経済成長率)であることが説明されています。この不等式は、言い換えると、投資によって得られる利益の成長率は、労働で得られる賃金の上昇率よりも大きい、ということを意味します。お金を投資する方が、働くよりも効率的に儲かるということですね。金持ちの2代目の方がこつこつ働くナイスガイよりも経済的に有利ということになります。R>Gの下では、余裕のある資本家(投資家)が余裕のない労働者よりもどんどん裕福になり、格差が生じやすいといえます。なかなか残酷な理論ですよね。

しかしながら、投資に対してある程度のリターンが見込めないと事業の資金を提供しようとする人や起業する人は出てきませんから、資本を提供した人にはしっかり見返りがあるべきです。資本家が資金を提供することにより産業・社会の進化が加速し、その結果、ちょっと昔よりも格段に便利で清潔で安全な生活ができるわけです。

この「21世紀の資本」の理論に影響を受けているのかいないのかは分かりませんが、岸田政権では投資によって得られた収益に課する税金を高くする方向で検討しています。

自分は、税金を安くして日本を香港に代わる国際金融センターにすることが日本にとってよい選択と思っていますが、政治家・官僚のみなさまはそういうアイデアを採用するつもりはないようで、残念ながら増税が実現されることになりそうです。






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