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PIXER 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話

  • 執筆者の写真: 海空PF
    海空PF
  • 2022年7月3日
  • 読了時間: 2分

「PIXER 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話」ローレンス・レビー著。


PIXERは、ジョージルーカスの会社ルーカスフィルムのCG部門がスピンオフして誕生します。

アップルを追い出されて落ち目だったスティーブ・ジョブズが買い取りました。

PIXERとスティーブ・ジョブズは、スピンオフした当初、画像処理用のマシン及びソフトウェアの販売で収益を得ようとしますが失敗します。赤字続きの中、事業をピボットしてCGアニメーションの制作にチャレンジし、背水の陣のような状態で「トイストーリー」が誕生します。ジョン・ラセターという天才的なクリエーターがいたのが幸運でした。

スピンオフしてから「トイストーリー」で大ヒットを記録するまでの赤字期間は、スティーブ・ジョブズが自分のポケットマネーでPIXERを支えました。これはすごいことと思いますが、どちらかというと「絶対成功する」という信念があったというものではなく、困っていてどうしようかと考えていたところ大当たりがきたというものだったようです。


本書の翻訳者はやわらかい表現が好きなようで、レビーが「スティーブと仕事をするのはきっついわぁ」と妻に愚痴ったりする表現は笑ってしまいました。


本書はとても面白かったし、装丁がとてもきれいです。さすが著者が元PIXERと思いました。


おすすめです。


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