FTXの破綻
- 海空PF
- 2022年11月14日
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FTXは米国の仮想通貨の交換所を運営する企業でしたが、11/11に米国のチャプター11(民事再生法)を申請し、事実上の倒産となりました。FTXは世界で2番目の規模の仮想通貨交換所で大手です。11月に入って経営不振が伝えられ、10日ほどで破綻するというスピード倒産でした。この影響で仮想通貨の価格は大きく下がりましたが、現在は落ち着いた動きになっています。
FTXは約1.4兆の顧客から預かっている資金をアメルダというトレーディング部門(関連会社)に貸し出していましたが、このアメルダがレバレッジをかけた取引に失敗し、資金を返却不能になりました。
通常の証券会社は顧客の資産を勝手に流用することが規制されていますのでこのようなことは起こりづらいですが、仮想通貨は規制外であるため起きた悲劇と思います。
シリコンバレーのスタートアップ系では、セラノスという会社が詐欺的な資金集めをして倒産しました。FTXもこれから運営内容が精査されノンフィクションの書籍がでたり映画化されるでしょう。
FTXの破綻時(ほんの数日前)にCEOだったサム・バンクマン・フリードは現在バハマで拘束されたと噂されています。
FTXに資金を預けていた人たちにどれぐらい返金されるかは今後のチャプター11の手続で決まりますが統計的にはチャプター11を適用して返金されるのは5-10%ぐらいらしいです。

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