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脳腫瘍の闘病記7:検査入院2日目編

検査入院2日目は朝から点滴を始めました。この点滴は夜まで続きます。

したがって2日目は点滴スタンドと一緒に移動します。


2日目の午後はカテーテルを使った頭部の血管の撮影があり、この検査がこの検査入院で最も大変なものになります。この検査の後は、4、5時間動けずトイレにも行けないと聞かされていました。


手術着に着替えて点滴スタンドとともに検査室まで行き、検査用のベッドに横たわると、手術着がはがされ、カテーテルを挿入する脚のつけね周辺を局部麻酔され、血管には鎮静剤が投与されました。


局部麻酔と鎮静剤の効果で、痛みは感じませんが、なんとなくカテーテルの先端が血管の中を進み、頭部へ上がってきている感覚があり、うっすらと不気味さを感じました。


カテーテルで撮影液が投入されると、その部分に熱を感じ、独特な感じです。

精度よく撮影をしてもらいたいので、自分はなるべく動かないように気をつけました。


体感で30分か40分経つと撮影は終了しました。今度はカテーテルが血管内を進行して対外へ出ていきます。これも不気味な感覚でした。


太い血管にカテーテルを挿入したので、検査後に動いて出血しないよう、注意されました。

検査スタッフ3、4人により検査ベッドからキャスター付きの移動用ベッドにスライド移動され、病院の天井を眺めながら移動し、自分の病室まで運ばれ、自分の病室で看護師3、4人により移動用ベッドから自ベッドにスライド移動されました。そして、出血を防ぐために自分のベッドで4、5時間安静にする必要があります。


通常なら4、5時間ぐらいであればトイレを我慢できるのですが、点滴をしているせいか、すぐにトイレに行きたくなりました。でも移動はできませんので、尿瓶に小水をする必要があります。自分は一度看護師さんにお願いして尿瓶を使用してやってみようと試みたのですが、寝た状態では思ったように出すことができずあきらめました。とにかくトイレを我慢して時間が過ぎるのを待つという地獄のような状況でした。


やっと医師から「動いていいですよ」と言われてベッドをおりると、鎮静剤のせいかフラツキがありました。点滴スタンドと一緒に慎重に歩き、トイレに行って小水を出したときのほっとした感覚は特別でした。


長い点滴はその日の夜に終了しました。


(つづく)


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